ヨーグルト研究所

ヨーグルトの効果・ダイエット方法・レシピや作り方、乳酸菌ごとの特徴を公開しています。

ヨーグルトの歯周病改善効果

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自覚症状がある人、ない人あわせて、現代日本人の成人の5人に4人は歯周病だといわれています。
歯周病は、ゆっくりと進行しますが、たいへん怖い病気で、歯を失ってしまったり、脳梗塞のリスクが高まったり、妊婦さんが歯周病にかかると早産リスクが高まったりします。

近年、糖尿病患者に歯周病菌が必ずいることが分かったり、いろいろな病気との関連も次々に見つかってきています。

そんな歯周病の画期的な治療法は、まだありません。歯周病は細菌病なので、抗生物質による治療もおこなわれていますが、食事は毎日するものなので、食事のたびに歯周病細菌のえさが与えられている状態になります。
ひどくなってからの通院だと、進行を遅らせるしか方法がありません。

 ヨーグルトがなぜ歯周病に効くの?

腸内環境を整えることは知っているけれど、なんで歯周病にまで効くの?と思ってしまいますよね。
実は、口の中にも乳酸菌が棲んでいるのです。

口の中だけではありません。
皮膚にもいます。
全身いたるところに善玉菌と悪玉菌がいて、その細菌たちのバランスによって人間の健康は保たれているといってもいいのです。

 

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口の中にも善玉菌と悪玉菌がいる

口の中の善玉菌は、乳酸菌に代表されます。悪玉菌は、ジンジバリス菌という菌に代表されるのですが、この菌が歯周病の原因です。
口の中にも細菌が約60億個棲んでいて、その種類は500種類にも及ぶことがわかっています。

すべての口の中の細菌のエサは、入ってくる食べ物のかすです。
これを悪玉菌と善玉菌がせっせと分解します。
ウェルシュ菌などの腸内の悪玉菌はたんぱく質を分解して腸をアルカリ性に変えてしまいますが、口の中は善玉菌も悪玉菌も糖を分解して酸を出しますので、口の中は酸性になります。

ところが、口の中が酸性になると、歯は溶けてしまうのです。
歯の表面が溶けたところに、ミュータンス菌を中心とする悪玉菌がくっつきます。
それによって歯はどんどん破壊されます。
また、ジンジバリス菌を中心とする、歯周病の原因となる悪玉菌も、酸性の中でがっちりと歯垢や歯石にくっついて増殖を始め、歯茎と歯との境目で歯周ポケットという細菌ポケットを作り始めます。

乳酸菌の特性

乳酸菌をはじめとする善玉菌も、糖を分解して乳酸などの酸を作ります。
同じ酸なので、口の中はもちろん酸性になります。
ところが、口の中に住む乳酸菌は、一定の酸の濃度になると自滅するという特性があります。
つまり、一定以上の酸の濃度にならないよう、調節してくれているのです。悪玉菌にこの特性はありません。
増え続け、酸性はどんどん高くなります。

これを中和しているのが、唾液です。
唾液によって酸性状態が中性に変わると、酸によって柔らかくなっていた歯の表面が再石灰化します。

しかし、悪玉菌が活発に働いている口の中だと、唾液の中和の働きを酸の強さがオーバーしてしまいます。
中和されなければ、歯の表面は破壊され続け、歯周病はどんどん進行します。

このため、口の中も善玉菌優位にしておけば、酸が強くなりすぎたら自滅して数が減りますので、唾液によって中和しやすい酸の濃度を保つことができるのです。
それが、歯周病だけでなく、虫歯の予防にも役に立つことになります。
ヨーグルトに含まれている乳酸菌は、善玉菌と一緒に働き、口の中の酸の濃度を中和されやすい濃度に保つのに役に立つのです。

歯周病は口臭の原因にも

歯周病の原因になるジンジバリス菌は、歯石や歯垢の中で働いて、やがて歯茎に炎症を起こします。
すると、その炎症の中に住み着いて、メタンガスや硫化水素という有毒ガスを出します。
これらの匂いが口臭として口から出ることになりますので、歯周病の予防をすることは、口臭の予防にもなるのです。

口臭の原因はもう一つあります。
それが、消化器内の悪玉菌です。
腸に悪玉菌が増えると、やはり悪臭を持つ有害ガスを出します。
それは腸管に張り巡らされている血管に入り、血液内に溶け込みます。
そして、肺に排出されます。
肺に排出されたガスが口から出ると、それも口臭になります。

口臭はどちらのタイプも、体の中の悪玉菌が原因です。
このため、口臭の度合いによって体の中の悪玉菌と善玉菌のバランスを知ることができます。
大事な健康のバロメーターなので、口臭がひどくなってきたら原因を早めに絶たないと、今度は徐々に健康が侵されます。

歯周病を進行させてしまう要因

糖尿病

糖尿病と歯周病は、密接な相関関係があります。
歯周病の人は糖尿病にかかるリスクが高く、糖尿病の人は必ずと言っていいほど歯周病を併発しているといわれています。

歯磨き、口内衛生に気を付け、乳酸菌で口の中の細菌バランスを取り戻しましょう。

免疫力低下

口の中の悪玉菌は、誰の口の中にもいるものです。
ところが、発症しない人と発症する人がいます。
歯周病のような細菌病は、ストレス、睡眠不足、暴飲暴食などの要因によって、免疫力が低下すると始まります。
体の中の免疫機能は、もちろん口の中でも働いて、虫歯や歯周病になりにくいよう頑張ってくれているのですが、免疫機能が低下すると、とたんに悪玉菌の増殖が始まります。

免疫力を低下させないようにするのも、ヨーグルトに含まれている乳酸菌の仕事です。

再発の危険性

歯周病には「完治」はないそうです。
一度症状が治まっても、また再発の恐れがあります。
このため、治療が終わったからといって安心はできませんので、日々の予防が大切になります。

ヨーグルトを使った歯周病対策

北欧を発症とする、ヨーグルトを使った歯周病対策ですが、このように最近の力を借りて病気の原因を絶ってしまおうという療法を、「バクテリアセラピー」といいます。

バクテリアセラピーで今注目されているのが、「ヨーグルト歯磨き」です。
これは、単なる民間療法ではなく、実際に歯周病菌を減らす効果が実験によりわかっています。

ヨーグルト歯磨きは、以下のように行います。

  • まず、普通に歯磨きをする
  • よく口をすすぐ
  • プレーンヨーグルトを口に含み、丁寧にブラッシングする(歯ブラシは、毛足の細くて柔らかいものが歯周ポケットにも届きやすいようです)
  • そのまま飲み込む(決して口をゆすがないこと)

もっと手軽な方法としては、

  • 普通に歯磨きをし、口をよくすすぐ
  • プレーンヨーグルトをよく噛んで食べる
  • おしまい

という方法もあります。
大切なポイントは、

  • 口をすすがないこと
  • ヨーグルトは無糖のものを使うこと
  • 口の中にいきわたらせること

の3つなので、これに気を付けてやってみてください。

最初は抵抗があるかもしれませんが、意外と口の中がすっきりするんです。
しかも、そのすっきりは持続しますよ。

歯周病になる前に、必ず歯肉炎という症状があります。
歯肉炎の症状に対しても、乳酸菌は症状を鎮静する効果があります。
ヨーグルト歯磨きは、歯周病の予防として生活の中に取り入れてもよい方法です。

乳酸菌は病院でも処方されています

歯周病菌の治療として、歯医者で処方してくれるものに、乳酸菌のタブレットがあります。
口の中で舐めて溶かすトローチのようなもので(味は違いますが)、乳酸菌を口の中にいきわたらせて口の中の細菌バランスを改善し、歯周病菌の進行を食い止め、治療の成果を持続させるという目的で使われます。

口の中のバランスを酸性にして、細菌バランスを崩してしまう食品は、食べ物だけでなく、ジュースやスポーツドリンクなどの飲み物も含まれます。
だらだら食べることは、歯の再石灰化を遅らせ、もろい歯と歯茎を作り出してしまいます。

乳酸菌で歯周病対策をするのと同時に、自分の食習慣をもう一度見直してみてください。