ヨーグルト研究所

ヨーグルトの効果・ダイエット方法・レシピや作り方、乳酸菌ごとの特徴を公開しています。

乳酸菌だけでないヨーグルトの栄養素

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ヨーグルトの話をしていると、よく質問されることがあります。
「乳酸菌のサプリとは何が違うの?」と。
乳酸菌が体にいいなら、乳酸菌を直接摂ればいいのに、と思いますよね。
ところが、ヨーグルトには、乳酸菌サプリにはない「良さ」があるのです。

ヨーグルトは牛乳を乳酸菌が分解した食品です。
ここに、牛乳にもない良さ、乳酸菌だけにもない良さが出てくるのです。

ここでは、

  • 乳酸菌が作り出す栄養素
  • ヨーグルトそのものの栄養素
  • どのくらい食べればいいのか

について、詳しくご紹介します。

 

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乳酸菌が作り出す栄養素

ヨーグルトは、牛乳を乳酸菌が分解することによってつくられます。
分解するときに、いろいろな栄養素が生まれます。

ラクトぺプタイド

乳酸菌が牛乳を分解するときにアミノ酸の結合体をつくります。
ペプタイドと言いますが、そのなかのラクトペプタイドには、血圧を下げる効果があります。

高血圧は、腎臓から作られる酵素が血液中の物質を変化させ、血管を収縮させることで起こります。
ラクトペプタイドは、血管の細胞に素早く取りついて、血管を収縮させる物質が付着するのを防ぎます。
さらに、ブラジキニンという血圧を下げる物質が減らないように守る働きもあります。

フルーツ酸

乳酸菌は、大腸の中でも糖を分解して、酸やミネラルを作り出しますが、ヨーグルトの中でもフルーツ酸というαヒドロキシ酸を作り出します。
フルーツ酸は、肌の角質を柔らかくする効果があります。

これは、食べるよりも直接肌につけたほうが効果がある栄養素です。

ケアカゼイン

保湿力のある成分です。
フルーツ酸と同じく、食べるよりヨーグルトパックをするほうが肌に与える影響は期待できます。
ケアカゼインの保湿力は、肌をなめらかにしてツヤを持たせる効果があります。

グルジアやロシアの女性たちは、ヨーグルトパックをする習慣があります。
ロシアへ行ってみると、極寒の冬ですら、女性たちの肌に透明感とつやがあるのに驚かされます。
ヨーグルトの力かもしれません。

牛乳由来の栄養素

ヨーグルトは、牛乳の栄養素を、より消化しやすい形で摂れるというメリットがあります。
牛乳を飲むと下痢をしてしまうという乳糖不耐症の症状も、ヨーグルトだと起きにくい、あるいは軽い、ということがわかっています。

乳酸菌である程度分解されている牛乳は、栄養素が強化されます。
以下の栄養素に、特に顕著な違いが見られます。

カリウム

ラクトペプタイドというアミノ酸が、血圧を下げる効果があるというのはご紹介しました。
カリウムにも、高血圧を低下させる働きがあります。

高血圧の人の特徴として、血中ナトリウム濃度が高い、ということが上げられます。
カリウムには、余分なナトリウムを体外に排出する効果があるのです。
カリウムを多く含んでいるので有名な果物と言えばリンゴですが、ヨーグルトは同じ重さならリンゴの1.5倍のカリウムを含んでいます。

カリウムには、腸の働きを良くする力もあります。
腸の蠕動運動を促し、正常な排便を促す役割があるため、乳酸菌だけで摂取するよりも、ヨーグルトで乳酸菌とカリウムを一緒に摂取するほうが効率よく腸の機能を改善することができます。

カルシウム

カルシウムにも、血圧を下げる効果があります。
血液中のカルシウム濃度を管理しているのは、副甲状腺ホルモンです。
副甲状腺ホルモンが、「カルシウムが足りない」という指令を出すと、骨からカルシウムを溶け出させてしまいます。

骨からカルシウムが溶け出す期間が長いと、逆に血液中のカルシウム濃度が高くなります。
そして、血管壁に余ったカルシウムがくっつき、血管を狭めてしまうことが起きるのです。
それは、高血圧の症状になります。

ヨーグルトのカルシウム(乳酸カルシウム)は、牛乳のカルシウムより吸収効率が良いのです。
カルシウムを摂っておけば、高血圧の症状になることを防ぐことができます。

また、カルシウムはダイエットにも欠かせない物質です。
副甲状腺ホルモンが、カルシウムが足りない、という信号を出すと、骨からカルシウムが溶け出すだけではなく、体が脂肪をため込もうとする性質があるのです。
きちんとカルシウムを摂っておくことは、ダイエットを成功させるために欠かせません。

ビタミンB

牛乳にも含まれている栄養素ですが、乳酸菌の働きにより、牛乳単体で飲むときよりも4倍も多いビタミンBがヨーグルトには含まれています。

ビタミンB群の中の、ビタミンB2は、別名「美容ビタミン」ともいいます。
傷んだ細胞の修復に欠かせない栄養素です。ダメージを受けやすい皮膚の細胞の修復にも欠かせません。

ビタミンB1は、歯周組織に抵抗力をつけ、歯周病から歯茎を守ってくれる働きがあります。
これは、サプリメントなどで摂るよりも、ヨーグルトで実際に口の中にくっつけながら食べる、という摂り方のほうが効果が大きいのです。

ビタミンA

ビタミンAが欠乏すると、肌から水分や皮脂をとどめておく力が減少します。
すると、肌は水分を調節できなくなってかさかさになります。
水分不足の肌の乾燥は、皺やくすみの原因にもなります。

ビタミンAには、粘膜を丈夫にする働きもあります。
口、目、のどなど、私たちの体内に侵入してくる細菌や病原菌は、まず粘膜に付着します。
粘膜が丈夫なら、ここで細菌や病原菌を撃退することができるのです。

また、消化器の胃壁や腸壁なども、粘膜によっておおわれています。
粘膜が損傷すると、炎症になります。
炎症を繰り返すと、その部分の細胞がガン化することがあります。

日本人は、塩辛いものが好きな人が多いのですが、塩辛いものを食べると、胃壁の粘膜が薄くなり、その部分にピロリ菌が繁殖してしまうと炎症になります。
塩辛いものが好きな人は、胃炎から自分を守るために、胃の粘膜を強くしておきたいものです。

タンパク質

牛乳にもタンパク質は含まれていますが、ヨーグルトの乳酸菌によってある程度分解されているので、吸収率が牛乳のタンパク質よりもよいのが特徴です。

筋肉や皮膚、細胞など体を作るのに欠かせない栄養素です。

タンパク質は、また、ダイエットにも欠かせない栄養素です。
タンパク質がないと、体は筋肉を保つことができません。
無理なカロリーを減らしたダイエットをすると、体の中のタンパク質まで減ってしまうことがあります。
筋力もなくなります。
臓器はほとんど筋肉ですから、臓器の働きを弱めてしまうことにもなりかねません。
自己流でカロリーを減らすダイエットは大変危険です。

ダイエットの後でリバウンドに悩んだり、体調不良に悩んでは、せっかく減った体重も無駄になってしまいます。
健康的に痩せてこそ、ダイエットの効果も楽しめるというものです。

どのくらい食べればいいのか

ヨーグルトは食品で、薬品ではありません。
整腸効果を見込みたいなら、毎日100~400gを食べるとよいでしょう。
量も、100g以上ならお好みで食べてください。
ただ、食べ過ぎると、肥満気味の人はカロリーオーバーになることがあります。
低脂肪、低カロリーのヨーグルトも出ていますので、そちらを食べてください。
毎日食べるのが苦手な方には、2~3日に一度食べれば効果が見込めるヨーグルトも紹介していますので、参考にしてください。

また、人工甘味料を使用して、カロリーゼロをうたう商品もあります。
人工甘味料は、舌には甘みを感じさせるのですが、脳には甘みを伝えないので、満足感が十分味わえない可能性があります。

甘みの満足感を味わいたい場合は、プレーンヨーグルトに少量でもはちみつをかけたり、フルーツソースをかけたりして、自然な甘みを楽しんでください。