年間のヨーグルトの消費量が、一人当たり35キロという驚きのヨーグルト大国、トルコ。
そのまま食べる食べ方もありますが、もちろん料理にも多く取り入れられ、ヨーロッパで一番美人が多いといわれるトルコの健康を支えています。
トルコの気候は、年間を通して気温はあまり変わりませんが、夏の降水量が少なく、日本とは違ってからっとした夏です。紫外線も強く、肌のバリア機能を高めてくれるヨーグルトは、食卓に欠かせない食品です。
- 飲むサラダ、ジャジュック
- ヨーグルトのライスサラダ
- サラダに、ヨーグルトドレッシング
- ほうれん草とヨーグルトのサラダ
- なすとヨーグルトのサラダ
- にんじんとヨーグルトのサラダ
爽やかなトルコの夏を食卓に運んできてくれるレシピを6つご紹介します。レシピはすべて3~4人分です。
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飲むサラダ、ジャジュック
トルコの夏の定番ドリンクサラダです。きゅうりは、体の水分を調節し、体を冷やす効果があります。食欲がないなどの夏バテ症状を改善するのにも効果があります。
<材料>
きゅうり:1本
プレーンヨーグルト:1パック(400~450g)
玉ねぎ:大さじ2(みじん切り)
ハーブ(ディルやパセリなど、お好みで):大さじ2
塩:小さじ1
水:1カップ
オリーブオイル:大さじ2
※仕上げに、粗びきの唐辛子やこしょうをお好みで散らすとおいしいです。
<作り方>
- きゅうり、玉ねぎ、ハーブをみじん切りにする。それぞれ分けておく。
- ボウルにハーブとオリーブオイル以外のすべての材料を入れて混ぜ合わせる。
- 冷蔵庫で冷やす。
- 器によそい、ハーブやスパイスなどをかけ、オリーブオイルを散らす。
ヨーグルトのライスサラダ
残りご飯を使って作れるヨーグルトの冷たいライスサラダです。トマトを混ぜたり、グリーンを混ぜたりとアレンジ自在なので、食欲のない日にお試しください。
<材料>
ごはん(冷たいもの):茶碗2杯
ハム:3枚分
パセリ:大さじ2(みじん切り)
きゅうり:1本
プレーンヨーグルト:1カップ
塩、こしょう:適量
※ほかに、混ぜる野菜として、トマトやアボカドもおすすめです。さいの目に切って混ぜてください。
<作り方>
- 冷たいご飯は流水でさっと洗ってほぐしておく。
- きゅうりはさいの目切り、ハムはみじん切りにする。
- ご飯と野菜、ハムを混ぜ、ヨーグルトをかけて塩こしょうをする。
ヨーグルトドレッシング
すべての種類のサラダにかけられます。自分で作るドレッシングは、味の加減ができておいしいですよ。
<材料>(作りやすい分量)
プレーンヨーグルト:1カップ
塩:小さじ1
粒マスタード:小さじ2
パルメザンチーズ:大さじ1~2
オリーブオイル:大さじ2
<作り方>
- すべてをよく混ぜ合わせるだけ。
葉物のグリーンサラダに合いますが、きゅうりとトマトと鳥のささみのサラダにかけると、ぐっとボリュームのあるおかずサラダになります。ピーマン、アボカド、パプリカなどを加えれば、彩りも鮮やか。
トルコのサラダは、野菜を小さな角切り(5ミリ程度)にザクザク切って、ヨーグルトと混ぜるものが多く、スプーンですくって食べるものが多いのです。ぜひ、いろいろなお野菜でお試しください。
ほうれん草とヨーグルトのサラダ
トルコ料理のレシピ本には、必ず載っている温かいサラダです。夏バテ気味の胃に良く効きます。
<材料>
ほうれん草:1袋
玉ねぎ:2分の1個
ニンニク:一片
ヨーグルト:200g
オリーブオイル:大さじ3
塩、こしょう:適量
<作り方>
- 玉ねぎをみじん切りにし、ほうれん草を2センチ長さほどのざく切りにする。ニンニクはおろしておく。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、玉ねぎを炒め、しんなりしたらほうれん草を炒め合わせる。火が通ったら塩コショウする。
- フライパンの火を止め、ヨーグルトとおろしにんにくを混ぜる。この間に余熱でほうれん草に火が通る。
- お皿にほうれん草をよそり、ヨーグルトをかけて出来上がり。
なすとヨーグルトのサラダ
トルコの家庭料理で、前菜としてよく食べられています。なすには、ほてった体を冷やす効果があります。日本ではありえない取り合わせですが、おいしいです。いかに手早く皮をむくかが勝負なので、火傷に気を付けて頑張ってください。
<材料>
なす:5本
プレーンヨーグルト:1パック(400~450g)
オリーブオイル:大さじ2
ニンニク:一片
塩:適量(小さじ1~2)
レモン汁:大さじ2
<前日準備>
・ヨーグルトの水を切っておく。
本場トルコのヨーグルトで、このサラダに使うのは固いものが多いので、本場の味に近づけたい場合はヨーグルトの水分を切っておくことをおすすめします。
ザルとボウルを二重にし、ザルの上にキッチンペーパーを置いてヨーグルトをあけ、そのまま冷蔵庫で一晩おくだけです。コーヒーのドリッパーで大きいものをお持ちの方は、コーヒーフィルターを乗せたドリッパーの中にヨーグルトを入れ、下に適当な大きさのボウルを置いて冷蔵庫に入れると簡単です。
少し水っぽくなりますが、普通のプレーンヨーグルトをそのまま使っても大丈夫です。
<作り方>
- 皮が黒くなるまでなすを焼く。グリルを使うと簡単。ない場合はフライパンや、オーブントースターでも。その間に、ニンニクをすりおろしておく。
- 焼けたなすの皮をむく。水につけると水っぽくなるので、まな板の上で竹串を使い、横からさして漉き取るようにすると上手にむける。
- なすを包丁でたたいて細かくし、ボウルに入れる。
- すりおろしたニンニク、レモン汁、塩、ヨーグルトを混ぜて、なすの入ったボウルに入れて、さらに混ぜる。
- 冷蔵庫で2時間ほど冷やしたら出来上がり。
ニンジンとヨーグルトのサラダ
ニンジンがぺろりと食べられてしまうレシピです。塩味のヨーグルトのおいしさに目覚めますよ。水気を切ったツナをいれてもおいしいです。
<材料>
にんじん:2本
ヨーグルト:カップ半分(100gほど)
鶏がらスープのもと:小さじ2
マヨネーズ:大さじ1
ニンニク:一片
塩:適量
パセリ(みじん切り):適量
オリーブオイル:低k量
<作り方>
- ニンジンを千切りにし、ニンニクをすりおろしておく。
- 千切りにしたニンジンに、鶏がらスープをもみこむ。
- ボウルにすりおろしたニンニク、塩、ヨーグルト、マヨネーズを入れてよく混ぜ合わせる。
- ニンジンを軽く絞り、ヨーグルトボウルの中に入れて和える。
おいしいサラダのためのヨーグルトの選び方
トルコのヨーグルトは、日本のヨーグルトよりも固めです。このため、少し水切りをして使うのが本場の味に近づけるコツです。
水切りをせずに、やや硬めのヨーグルトを使うなら、
小岩井生乳100%ヨーグルト
がやや硬いのでおすすめです。
メグミルクのヨーグルトはやや柔らかいので、混ぜて食べるタイプのサラダには向きません。
2時間~半日ほど水切りをするなら、
明治ブルガリアヨーグルト
が、自然な酸味もあっておすすめです。
加糖タイプ、また、寒天やゲル化剤が入っているものも、サラダには向きません。少し味が変わってしまいます。
地域は限られますが、
会津中央乳業の「会津の雪」
南東北のスーパーでは買えるヨーグルトです。固さならこれが一番、という口コミを多数見つけました。ヨーグルトは持ち帰るには不向きな食品ですが、旅行の機会があったら、ご当地ヨーグルトを試すのもよいですね。